子供を見ていて、父親の関わり方について考えるこ
とが増えました。
「この子は、本当はもっと自由に話せる子なのに」
「もっとのびのびできるはずなのに」
でも、家の中ではどこか遠慮していたり、自分の気持ちを引っ込めているように見える瞬間がありました。
最初は、成長の途中だからなのかなと思っていました。
でも、子どもたちの様子を見ていて、実は父親の関
わりが子どもにどんな影響を与えているのかを考え
るようになりました。
もちろん、子どもの性格や行動のすべてが、父親の関わりだけで決まるとは思っていません。
子どもにはもともと性格がありますし、学校や友達など、家庭以外から受ける影響もあります。
それでも、親から繰り返し「こうあるべき」「普通
はこうする」を言われることで、自分の気持ちよりも
親の正解を優先するようになることはあるのではな
いでしょうか。
わが家の子どもたちを見ながら、私はそんなことを
考えるようになりました。
この記事では、私が家庭の中で感じたこと、子どもの「その子らしさ」を守るために意識するようになっ
た関わり方について書いてみます。
父親の「こうあるべき」が強い関わり
父親は、子どものことを思ってないわけではないと
思います。
ただ、私が見ていて気になるのは、子ども自身の
気持ちやそのときの状況を見るよりも、
「こうあるべき」
「こうした方がいい」
「普通はこうする」
という「型」や「正しさ」が先に出ることです。
たとえば、わが家では普段、父親が子どもの生活に
細かく関わることはありません。
子どもが学校でどんなことがあったのか。
今、何に興味を持っているのか。
何に悩んでいるのか。
そうした日常の部分には、あまり関わらないように
見えます。
一方で、父親が帰宅して「ただいま」と言ったとき
子どもからすぐに返事がないと、
「無視された」
と言ったり、返事があるまで何度も声をかけたり
することがあります。
もちろん、「ただいま」と言われたら「おかえり」
と返すことは、日常のコミュニケーションとして
大切です。
ただ、子どもが何かに集中していて気づかないこと
もある。
疲れていて、すぐに反応できないこともある。
私が違和感を持つのは、そんな子どもの状態を
見るより先に、
「親が声をかけたのだから、子どもはこう反応する
べき」
という形が強く求められることです。
普段の関わりは少ないのに、こういう場面では
「親に対してこうするもの」という反応を強く
求める。
私はそこに、ずっと矛盾を感じてきました。
子どもと関係をつくることよりも、「子どもは親に
こうするもの」という形が先に来ているように見え
るからです。
親子の関係は、「返事をしなさい」と求めることだけで作られるものではないと思っています。
子どもの話を聞く。
好きなことを知る。
一緒に笑う。
困っているときに気づく。
そんな何気ない関わりの積み重ねがあって、少し
ずつ関係ができていくのではないでしょうか。
「おかえりと言いなさい」と求めるだけではなく、
子どもの方から自然に「おかえり」と言いたくなる
関係をつくること。
私は、そちらの方を大切にしたいと思っています。
そして、こうした「こうあるべき」が何度も続いた
とき、子どもは自分の気持ちよりも、相手が求める
反応を優先するようになってしまう。
私が心配しているのは、返事をする・しないという
一つの出来事ではありません。
親の期待に合わせることが当たり前になり、その子
が本来持っている気持ちや個性まで小さくなってし
まうこと。
そこに、私は一番の違和感を感じています。
父親の関わり方で子どもに変化を感じた場面

わが家には二人の子どもがいます。
同じ家庭で育っていても、性格はまったく違います。
こうした父親の関わりが続くなかで、子どもたち
にも少しずつ変化が見えるようになりました。
だからこそ、親からの言葉をどう受け取るかも、
それぞれ違うように見えました。
上の子は「合わせる」ことが増えた
上の子は、周囲の空気をよく見ています。
相手の表情や雰囲気を感じ取って、その場に合わせ
ようとするところがあります。
それは、このこの良さでもあります。
でも家の中でも相手の様子を見て、自分の気持ちよ
りも「合わせること」を優先しているように見えることがありました。
一方で、本当は自分で決めたい気持ちも強い子です。
だから、ずっと合わせていると、ときどきイライラ
したり、急に反発するような形で本音が出てくる。
そんな姿を見ると、
「本当は言いたいことがあったんじゃないかな」
と思うことがあります。
親に合わせられることが「いい子」なのではなく、
自分の考えも安心して言えることの方が大切なので
はないか。
私はそう感じるようになりました。
下の子の「その子らしさ」を守りたいと思った
下の子は、もともとマイペースで、自分の世界を
大切にする子です。
自分が好きなことには集中するし、独特の発想をす
る
無理に合わせなくても自然と会話が続く。
その時間に、私自身も助けられてきました。
だからこそ、強い「こうあるべき」の中で、その子
らしさが小さくなっていくように見えると、私は苦
しくなりました。
「もっと普通に」
「こうした方がいい」
と周囲に合わせることばかり求めたら、この子が
持っているものまで消えてしまわないだろうか。
そんな不安がありました。
父親を変えるより、私にできることを考えた

最初は、父親の関わり方を変えてほしいと思ってい
ました。
「そんな言い方をしないで」
「本人に決めさせてあげて」
そう思うこともありました。
でも、価値観そのものを違う相手を変えることは
簡単ではありません。
何度伝えても変わらないこともあります。
そして、相手を変えることばかり考えていると、私自身もそこに気力を使い続けることになります。
そこで、考え方を少し変えました。
父親を変えることより、子どもが自分に戻れる場所
をつくろう。
親子であっても、相手の考え方にすべて合わせる必要はないのだと思います。
私自身、親との関係について考える中で、「境界線を持つこと」の大切さにも気づきました。
私がコントロールできないことではなく、私自身が
子どもとどう関わるかに力を使おうと思ったのです。
子どもの個性を守るために私がしている4つのこと
特別な子育てをしているわけではありません。
私自身、余裕がなくて言いすぎることもあります。
それでも、子どもが「自分の気持ちを出しても大丈夫」と思えるように、意識していることがあります。
①否定する前に、受け取る
子どもが何か話してきたとき
「それは違うよ」
「こうした方がいいよ」
とすぐに答えを出さず、まずは、
「そうなんだ」
と受け取るようにしています。
親から見れば、「それは違うんじゃない?」と
こともあります。
でも、最初から正しさで返してしまうと、子どもが
本当に言いたかったことまで引っ込めてしまうかも
しれません。
正しいか間違っているかを決める前に、まず気持ち
を置ける場所でありたい。
そう思っています。
②子ども自身に選ばせる
「どうしたい?」
「どっちがいいと思う?」
できる範囲で、子ども自身に選んでもらうように
しています。
進路のような大きな話だけではなく、日常の小さな
ことでも、自分で選ぶ機会のときもです。
私なら違いものを選ぶと思っても、危険がないことなら、すぐに修正しない。
自分で考えて、自分で選んだ経験を積み重ねること。
それが「私は自分で決めていい」という感覚につな
がっていくと思っています。
③一人の時間を守る
子どもだって、いつでも親と話したいわけではありません。
話したくない日もあれば、一人で好きなことをして
いたいときもあります。
以前なら、「どうしたの?」と聞きたくなる場面でも
今は少し待つことがあります。
話したくなったら
でも、話したくないときは一人でいてもいい。
親子でも、心の中まで共有する必要はないと
います。
子どもにも、自分だけの領域があっていい。
それをできるだけ守りたいと思っています。
④「もう一つの視点」を渡す
私は、これを特に大切にしています。
父親から強い言葉で、
「普通はこうする」
「こうした方がいい」
と言われたあと、子どもがそれを唯一の正解だと思ってしまわないように、
「そういう考え方もあるね」
「でも、あなたはどうしたい?」
と話しすことがあります。
ここで意識しているのは、子どもの前で父親を否定
することではありません。
「お父さんが間違っている」と伝えることではなく、
世の中には一つの考え方しかないわけではない
と知っていてほしいのです。
親が言ったから正解。
先生が言ったから正解。
周りと同じだから正解。
そうではなく、
「いろいろな考え方を聞いたうえで、私はどう思う?」
と考えられるようになってほしい。
そのために、もう一つの視点をそっと渡すようにし
ています。
親子でも境界線を持っていい
子どものことを思うほど、親は口を出したくなります。
失敗してほしくない。
困ってほしくない。
できるだけ正しい道を選んでほしい。
その気持ちは、私にもあります。
でも、親の不安と子どもの人生は同じものではあり
ません。
親が心配することと、子どもがどうしたいかは分け
で考えていい。
親子であっても、相手の領域に入りすぎない
「境界線」は必要なのだと思います。
私自身、親との関係で境界線を意識するようになっ
てから、このことを強く感じるようになりました。
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方法」
親だから何を言ってもいいわけではない。
そして、子どもだから親の価値観をすべて受け入れ
なければならないわけでもない。
子どもにも、自分で感じ、自分で考える領域があり
ます。
それを親として守ることも、関わり方なのだと思
ています。
父親の関わり方について書くことで見えてきたこと
こうして言葉にしてみると、ずっと感じていた違和感の正体が少し見えてきました。
私は、ただ子どもの父親の関わり方に怒っていた
わけではなかったのだと思います。
「こうあるべき」
「普通はこうする」
「こうした方がいい」
そんな言葉や態度の中で、子どもたちが自分の気持ちよりも、相手が求める反応を優先してしまうこと
に危機感を感じたのです。
本当はもっと話したいことがあるはず。
本当は違うことを選びたいのではないか。
そう思う場面があるたびに、「その子らしさが
ならないでほしい」と感じていました。
でも、父親の考え方を私が変えることはできません。
何度伝えても、価値観が違えば伝わらないこともあり
ます。
そこに力を使い続けるより、私自身が子どもとどう
関わるかに目を向ける。
そう考えるようになってから、私ができることも
見えてきました。
子どもたちの個性が小さくなってくように見えるこ
とが、苦しかった。
否定する前に、まず話を聞く。
小さなことでも、自分で選んでもらう。
一人でいたい時間を守る。
そして、一つの価値観だけが正解ではないことを
伝える。
完璧にできているわけではありません。
私自身、余裕がなくなれば言いすぎることもありま
す。
それでも、
「あなたはどうしたい?」
と子どもに返せる親でありたい。
書くことで、私が守りたかったのは「正しい子育て」
ではなく、子どもが自分で感じ、自分で考え、自分で選ぶ力だったのだと気づきました。
まとめ
父親の関わり方が子どもに与える影響について考え
てきました。
もちろん、子どもの性格や行動は、父親の関わりだけで決まるわけではありません。
もともとの性格や成長の過程、学校や友達との関係
さまざまな経験が重なりながら、その子らしさは
育っていくと
それでも、毎日を過ごす家庭の中で、親からどんな
言葉をかけられるか、どんなふうに気持ちを
めてもらえるかは、子どもにとって大切です。
だから私は、関わり方を変えることだけに力を使う
のではなく、私自身が子どもにどう関わるかを大切
にしたいと
子どもが迷ったときには話を聞く。
自分で決めたいときには、できるだけその選択を
尊重する。
一人になりたいときには、その時間も守る。
そうした日々の積み重ねが、子どもにとって
「自分でいていい」と土台になってくれたらと
思っています。
親としてすべてをできるわけではありません。
それでも、子どもの個性を親の「こうあるべき」
に合わせるのではなく、その子が持っているものを
できるだけ消さずに育てていきたい。
今の私が大切にしたいのは、そんな関わり方です。
Children need a place where they can feel safe to bi themselves.


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